私は中国・北京生まれ。
祖母・母・父・そして黒いシェパード犬と一緒に暮らしていました。
小さいころから母に、「動物には平等に接しましょう。優しくしなさい」と教えられて育ってきました。ところが、中国では、宝飾の材料や食料など、経済的な理由で野生動物が命を落としている、ということを知りました。
そうした状況に違和感を感じ、動物保護のNGO団体にインターンもしましたが、国連が開催している国際会議で、野生動物保護に関する議題が扱われていても、全くメディアで注目されなかったり、歯痒く感じています。
自分ができることから、最大限動物に優しい行動を取りたい。
そんな私の、身近なActionをご紹介します。
Profile
名前:黄晨(こうしん)さん
年齢:31才
性格:世話好き、動物が好き、化粧品が好き
趣味:サーフィン・スケボーなどアウトドア
Action 1
”身近なメイク用品から、Cruelty freeに変えていくのはどうでしょうか?”
メイクが好きな私。
メイク用品はできるだけ動物実験をしていない商品を使うように心がけています。
よく使うのは、欧米では有名なメーカーであるSupergoopのCC CREAMという日焼け止めと、Body shopのシャワージェル。
このシャワージェルは、もう15年以上使い続けています。
化粧品の動物実験に最も多く利用されているのがうさぎであり、動物実験をしていないことを示すためにうさぎを用いたCruelty free(クルエルティフリー)というマークが使用されています。
自分の肌に合うかだけでなく、商品の裏側を覗き、
少しでも動物に優しい選択をするのはいかがでしょうか?
Action 2
”自然で遊ぶからこそ、自然に優しい選択をするのはどうでしょうか?”
コロナの影響もあり、海に近いところへ移住をしました。
そこからサーフィンが趣味になりました。
日焼けをすること自体は特に気にしていないのですが、年齢を重ねるなかで、しみなどが出てくるのはイヤだなぁ・・と思い、できるだけ海にダメージが少ない、このハワイ発のVertraという日焼け止めを使っています。
日焼け止めの成分の中には、サンゴなどに悪影響を及ぼす可能性がある成分が含まれているものもあるのですが、こちらの商品はそうした成分も含まれておらず、ハワイにいる多くのサーファーにも、愛用されています。
海があるからサーフィンという趣味が楽しめる。
自然で遊ぶからこそ、その自然にできるだけ優しい選択をするのはどうでしょうか?
Action 3
”あなたはゴミをどのくらい分別していますか?”
中国に住んでいたころは、ゴミの分別がリサイクル可/リサイクル不可の2分類しかなく、ほとんど分別がされていませんでした。ここ5~6年で、ようやく中国も色々と分別されるようになってきましたが、日本の大学へ進学する前、日本語の先生から「日本の生活はゴミの分別が大変だよ」と言われてきました。
そして日本に来日。
引っ越し時に渡されるゴミの分別資料を見て、その分別する種類の多さに驚きつつ、初めて素材に応じてちゃんとリサイクルするようになりました。
最近の北京や上海では、可燃ごみの分類も厳しくなってきています。
日本は生ごみに水分が含まれているどうかほとんど関係ないと思いますが、北京や上海では可燃ごみが紙ごみと生ごみに分かれていて、それぞれ回収されるようになってきました。
生活のなかで必ず出てしまうゴミ。
ゴミを出さないようにする生活が1番かと思いますが、
どうしても出てしまうゴミを、できるだけ分別して、リサイクルしたいと思っています。
あなたの地域は、ゴミをどのくらい分別していますでしょうか?
Action 4
”あなたはお風呂文化とどう向き合っていますか?”
中国のお風呂はシャワーのみ、が普通でしたが、来日してからお風呂に入る文化に触れ、そこで使用される水の量にとても驚きました。日本人のパートナーがいるため、お風呂に入る文化は尊重していますが、冬は週に1回、多くても2回の入浴で、残りはシャワーで済ますようにしています。
日本ならではの文化の1つであるお風呂。
このお風呂文化と資源の利用について、
日本人のみなさんはどう向き合っているのでしょうか?
Action 4
”素材の裏側を、私たちはどのくらい理解できているのでしょうか?”
仕事で、アパレル業界が及ぼす海洋環境への影響を調べたことがあるのですが、それによると、フリースは非常にマイクロファイバーが出やすく、海洋環境への影響も懸念されている、ということを知りました。(※)
冬は家族でフリースのジャケットを愛用していますが、そのデータを知ってから、フリースを着てもできるだけ洗濯する回数を減らし、マイクロファイバーが出ないように心がけるようになりました。
私たちが知らずに使っている素材の裏側を、私たちはどれくらい理解できているのでしょうか?
最後に
私は自分ができる・見える範囲で最大限、動物と環境に優しい生活をしたいと思っています。しかし、仕事で必要となるパソコンの電子部品に使われるレアメタルや素材などは、調べ切れていないですし、目をつむっている状態です。
それだけでなく、私たちが日常を送るなか、まだ気づけていないところで動物たちへの実験を強いていたり、動物たちにとって有害な物質を使っているかもしれません。
商品を作る側は、社会的な責任として地球環境や動物たちに配慮した商品を作るべきですし、選んで使う側の私たちも、きちんと調べた上で、商品を使うべきだなと思いました。
動物たちにも優しく、ヒトにも優しい生活のために、
身近な商品から見直していくのもいかがでしょうか?
(※) American Chemical Societyより
https://www.acs.org/content/acs/en/pressroom/presspacs/2017/acs-presspac-january-11-2017/how-your-cozy-fleece-could-be-polluting-the-ocean-.html