Act for ”作り手への愛”



昔からものづくりが好きな私。
子供の頃は作られたぬいぐるみより、工作の余地がある空き箱が大好きでした。
そして今は建築士として、様々なプロジェクトの企画・設計を行っています。


最近は建築業界でも、「サーキュラーエコノミー(※)」というキーワードがホットになりつつあります。建築士として働く中で、大量に出る廃材の利活用など、どのように資源を循環していくか、私も意識するになってきました。
これからも絶えず時代が移り変わっていくなかで、あるべき家の姿、建築物の姿はどう変わるのだろう。そのなかで、私は何ができるだろうか。

そんな私の、身近なActionをご紹介します。

Profile

 名前:けいこさん
 年齢:29才
 職業:建築士

Action 1
 ”あなたが最後に、つくり手の顔が見える商品を買ったのはいつでしょうか?”

皆さんは「放置竹林」を知っていますでしょうか?
放置されていく竹林が増え、雑木林などに広がっていくことで、元から存在していた生態系を破壊したり、土砂崩れ等の危険性を高めている、という問題で、年々加速していると言われています。

そんななか、たまたま見かけたのがMakuakeというクラウドファンディングサイトで売られていた、メンマチョという商品。
竹林を有効な資源・食材として利用することで、竹林と里山と共存させていく、というプロジェクトで紹介されていた商品でした。メンマが美味しい&自分が使ったおカネが作り手の応援になる、というまさに一石二鳥の商品で惹かれて購入しました。

メンマに限らず、つくり手の顔が見える商品を買うように最近意識し始めました。
何かをつくっている人は、必ずつくったモノに対する愛があり、そこに私は魅力を感じます。

あなたが最後に、つくり手の顔が見える商品を買ったのはいつでしょうか?

Action 2
 ”愛おしいと思った野菜を食べたことはありますか?”

たまたま事務所に使っていないプランターがありました。
「これ、コンポストとかやったらどうだろう?」という上司の一言と、たまたま姉が引っ越すタイミングでコンポスト用のバケツを譲ってもらったのをきっかけに、事務所で出た生ごみをコンポストすることになりました。

勝手にすくすく育ったミニトマトたち

コンポストした中にトマトやかぼちゃ、唐辛子の種子がまざっていたようで、特に種子も植えていないのに、すくすくと育ち、あっという間に3種の野菜をゲットできました(笑)。
しかも、このトマトがめっちゃ甘い。
今まで食べたトマトのなかで1番美味しかったです。
コンポスト自体も、出た生ごみを放り投げて、時間が経つのを適当に待って、プランターに肥料として入れただけ。芽が出てきてからは、なんだかかわいらしく思えてきて、日々の成長を見守っていたら、とても美味しい野菜が手に入りました。
そんな愛おしさのある野菜を食べると、食も心も豊かになります。

美味しい野菜をゲットするために、コンポストを始めるのはいかがでしょうか?

Action 3
 ”前の住人からのおすそ分け”

最近引っ越しをしたのですが、庭に生えていた草がミントであることに気づき、ミントティーにしてみました。前の住人の方が育てていたようですが、なんとなくそれを引継ぎ、大切に育ててみています。

庭先に生えていたミントたち

最後に

私は、環境への意識が特になかったのですが、つくるコトや、つくり手への愛を感じるモノなど、自分が「なんだかこれよさそうだなー」と思うものをやっていたら、気づいたら環境問題にも繋がるようなアクションになっていました。

建築であっても、人の生活であっても、そこにある材料を工夫して活用することで、これまでにはなかった豊かさや彩(いろどり)が加わるのだなと、思います。

自分も含めた、つくり手への愛がこもった生活をするのはいかがでしょうか。